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休館日:10/2(日)、10/9(日)、10/16(日)​

開場時間:10:00−17:00

※今後の感染状況に応じて変更の可能性があります。

※必ずホームページをご確認の上、ご来場ください。

会場:多摩美術大学️八王子キャンパス アートテークギャラリー

観覧無料​

6回目となる「家村ゼミ展 2022」は、『中村竜治 展示室を展示』を開催いたします。中 村竜治は、1972年生まれ。住宅、店舗、公共空間などの建築設計を行うと同時に、家 具、展示空間、インスタレーション、舞台美術なども手がけています。数々の賞を受賞して おり、なかでも椅子作品<へちま>は、ヒューストン美術館他の収蔵作品となっています。 2010年に東京国立近代美術館で開催された「建築はどこにあるの?7つのインスタレーション」では、およそ100㎥のすかすかのボリュームを、細い紙の部材を接着剤によってトラス状 にひたすらつなぎ合わせることでつくりだしました。建築家とアーティストの境界を越えるよ うな作品であり、大きな話題となりました。

 昨年は、建築家として初めて資生堂ギャラリー第8次椿会のメンバーに選ばれ、他の5組の アーティストとともに「この新しい世界」展に参加しました。出品したのは、低めの間仕切 壁もしくは大きめの展示台といえるような白く細長い直方体でした。そして、この設えが結 果的に、展覧会全体の空間を統御することになりました。

 今回、中村には、展示する作品をつくるのではなく、展示室そのものを展示するような展 示にしてほしいとお願いいたしました。

 そしてそれに対して中村は6つの案を提示してくれました。それらは「結界」という、彼が 今年の第8次椿会展出品作品として構想している思考の延長上にあるものでした。

 一方、家村ゼミは、「展覧会の完成形をあらかじめ定めず、作家・学生・教員、さらにはそ の周辺をも巻きこみ、その過程そのものを運動体として提示し、その試行錯誤の行い全体を展覧会と捉え、展覧会というものの再考を試みていく」ことをテーマに活動するゼミです。

 それゆえ本展では、1案に絞りそれのみを展示するのではなく、展示期間をフルにつかっ て、次々と3つの案を試し検証する、運動体としての展示活動を行うことにしました。101,102,103,104,105の1階全体を使う3つの案は、以下のものです。

     帯(形の観察)

     結界(風景の観察)

     対角線(大きさの観察)

 これら連続的に展示する3作品のいずれも、101室、102室と、展示室に名前を与え、情報を 圧縮することで失ってしまった「展示空間そのもの」への意識化を促そうとするものです。 展示には、どこにでもある安価な白い紐と市販の固定材だけが使用される予定です。中村の 作品は、日常的には意識に上っていないアートテークギャラリー1階の空間全体のありよう を、個々の目と身体で捉え直す入り口を鑑賞者に提示するものです。

 

帯(形の観察):9/28(水)~10/8(土)12:00

帯(形の観察)→ 結界(風景の観察):10/8(土) 12:00 〜14:00

結界(風景の観察):10/8(土) 14:00 〜10/15(土)12:00 

結界(風景の観察)→ 対角線(大きさの観察):10/15(土) 12:00 〜13:30

対角線(大きさの観察):10/15(土) 13:30 〜10/19(水)17:00

※入れ替え中もご覧いただけます。

展示風景はこちらにアップロードされます。

展覧会設計ゼミYoutube

多摩美術大学アートアーカイヴセンター 来場者用ガイドライン

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