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家村ゼミ展 2026「空間に、自然光だけで、那須佐和子の絵を置く」開催のお知らせ&設営風景

執筆者の写真: 展覧会設計ゼミ
展覧会設計ゼミ
1 日前
読了時間: 6分

家村ゼミ展 2026「空間に、自然光だけで、那須佐和子の絵を置く」


【会期】

2026年10月3日(土)〜 2026年10月26日(月)

※10月4日(日)、10月11日(日)、10月18日(日)、10月25日(日)は休館日になります。


【開場時間】

10:00~17:00


【会場】

〒192-0394 東京都八王子市鑓水 2-1723

多摩美術大学 八王子キャンパス 

アートテークギャラリー1階


こんにちは!

家村ゼミ展2026「空間に、自然光だけで、那須佐和子の絵を置く」、開催しております!

遅ればせながらの報告になりましたが、各種SNSでは会期中の様子を随時更新しておりますのでぜひあわせてご覧ください。


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今回のブログでは、展覧会の搬入・設営の様子をゼミ生の目線からお届けいたします。展覧会はすでに会期が始まっておりますが、設営の際にどのような作業を行っていたのかを改めてご一読いただき、展覧会についてさらに知っていただけましたら嬉しく思います。


今年も昨年同様に二日間で設営を行いました。10/3は台風の影響も心配される中でしたが、天気もまずまずで風もそれほど強くなく、両日無事に搬入・設営の日を迎えることができました。


最初の作業として、3回の実験を経て決めておいた絵や釘、ベニヤ板の位置を数値を確認しながらメジャーや水平器を用いて印付けを行いました。

那須さんが到着されてからは、作品のギャラリーへの運び入れや開封を行いました。作品が全て新作ということで、作品の中にはゼミ生たちも設営の日に初めて見たという作品も多くあります。待ち遠しくも新鮮な一点一点をじっくりと見てみたいという気持ちもありましたが、まずは無事に設営を終えることに集中して作業を再開しました。効率的に行うために作業はゼミ生がそれぞれ分担し、並列して行われましたので、主な設営作業の項目ごとにご紹介いたします。


  • 調書作成

作品の調書は、出展していただいた作品の寸法や状態を記載し、作品の記録に加えて借用日と返却日まで記載したもので、今後の展覧会で出展した際などに損傷や変化がないかの確認するために使用されます。

事前に記入できる箇所を記入したうえで、作品が到着してから担当のゼミ生が作品の調査を行った後、作品の裏側や掛けられた状態での撮影を行い、今回制作いただいた12点全てを書類としてまとめました。

自分の担当ではなかったのですが、汚れや浮き、剥がれや木枠のササクレまで作品の状態を丹念に観察して記録にするという責任感を持った姿勢がそばから見ても伝わってきました。

完成した調書は那須さんや家村教授にもお褒めの言葉を賜ったうえ、那須さんから会場で見れるようにしたら面白いのではないか、とのご意見をいただき、調書のコピーを急遽設置することになりました。

会場では調書のコピーを全てご自由にご覧いただけます。損傷しやすそうな箇所だけでなく、特徴など多くの箇所を細かく記載しております。お越しになられた際には、受付横の調書もぜひご一読ください!


ライトを使って丁寧に観察
ライトを使って丁寧に観察


  • ベニヤ板の色塗りや設置

展示の要素のひとつであるベニヤ板に関する作業です。自立させるための木材を黒くペンキで塗って乾燥させた後に、ベニヤ板の設置を行いました。那須さんのイメージする空間にノイズを残さないために、光が漏れないように隙間を調整し、インパクトドライバーで何度もネジを打ち直して重心の位置を調整しました。自立用の脚とベニヤ板の接続もやり直すなど、試行錯誤を重ねた工程でしたが、1日の最後には無事に組み上げることができました。

ペンキで色を塗ったベニヤ板と自立用の脚
ペンキで色を塗ったベニヤ板と自立用の脚
ベニヤ板を確認中
ベニヤ板を確認中
  • 作品への壁掛け

今回の絵の中でも最も大きな《Triptych of Triptychs of Triptychs》が壁に掛けられる時は7名で協力して慎重に持ち上げて印付けされた位置へ掛けました。掛けた後にも、左右のズレや壁との距離感の確認をして調整を行いました。壁に掛ける直前ごろだったと思うのですが、その場で那須さんがサインをされる場面に立ち会うことができました。作品の裏側にマッキーでさらさらとサインを書かれる姿が印象的で、那須さんの絵に対するスタンスが表れているような気がしました。

他の絵が壁に掛けられる作業に残念ながら参加することができなかったのですが、戻ってきたときにはすでに展示が完成していて、壁に作品が並ぶとこんなにも印象が変わるのかと驚きました。

《Triptych of Triptychs of Triptychs》の壁掛け作業
《Triptych of Triptychs of Triptychs》の壁掛け作業


  • カッティングシートの貼り作業

アートテーク出入り口付近のガラス面に展覧会タイトルと会期を記したシールを貼る作業でした。

設営も大詰めとなったところで、貼り終えたカッティングシートをゼミ生たちで見た時には、一同「お〜」という声が思わず漏れました。展覧会らしさを実感したというゼミ生の声もありました。自分もこれから展覧会が始まっていくのだなと実感とともに、感慨深さを覚えました。

カッティングシートの作業中
カッティングシートの作業中

2日目にはすでに絵が会場に掛けられている中で、会場で配布するハンドアウトの印刷やトークイベントの機材の確認を行うほか、立て看板の設置など、本番に向けて来場者を迎えられる状態に整えていく準備を行いました。

設営が一通り終わった後は、改めてどのように絵や空間が見えるかや、分担のために設営に関われなかった作品についての情報共有を行いました。作品の一つ《Woman Standing》は、事前の想定とは異なる面に掛けることになったことを聞いて大変に驚きました。


二日間の設営を通して、リアルタイムでより見やすくするための改善点や、そのアプローチの仕方をゼミ生や先生方で話し合い実行していく姿勢が共通していたように思います。一丸となって展覧会の完成という方向を向きながら、それぞれの個性や考えでアイデアや改善点を出し合い、より良い展覧会にするというエネルギーを強く感じました。

感想を書き込んでもらうノートの設置も、それらのアイデアの一つにです。105の一番奥の展示室のベンチに設置しておりますので、ご観覧の際はぜひご覧になり感想などお気軽にお書き込みください!


いかがでしたでしょうか。

すでにご来場いただいた方にも、これからのご来場になる方にも、今回の展覧会がどのように作られたかについて少しでもお伝えできていれば幸いです。

家村ゼミ展2026「自然光の空間に那須佐和子の絵を置く」は10/26(月)までの開催となっております。

寒暖差が激しく、インフルエンザの流行も見られる昨今ではありますが、日に日に日没が早くなっていく季節の影響を受けて、展示室も少しずつ変化が見られます。個人的な意見になりますが、空が色づく閉館前の時間帯は、昼間との違いを大きく感じられてお気に入りです。


会期も残り僅かとなりましたが、皆さまのご来場をお待ちしております。アートテークギャラリーにご用のある方も、ぜひ展示室にお立ち寄りください。


ゼミ生O


 
 
 

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