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2024 6.7 宝探しでした

執筆者の写真: 展覧会設計ゼミ展覧会設計ゼミ

 



 

 今日は本当に楽しかった。頭の中にいっぱい考え事が浮かんでは消え、浮かんでは消え、その繰り返しです。

 6月7日、今日のゼミは宝探しでした。というのも、珍獣と戦ったり、野宿したりするのでは無く、 次のゼミで行う「実験」のための宝探しです。 その実験では、実際にアートテーク空間に作品を置いてみたらどんなふうに見えるのか、私たちの背丈を超えるような大きな作品から、屈んでみないとよく観察出来ないような小さな作品まで、様々な大きさの作品の代替品を置いて、見てみる。というものです。 もちろんアートテークという大きな空間

に作品が存在した時、スケール感が変わってくるのだろうか、そんなことも気になのですが、やはり一番知りたいのは、展示の軸にもなっている、「作品と空間の関係」を探ることです。 現段階で、起きればいいなと考えている、化学反応みたいなものが、果たして起きてくれるのだろうか、窓から落ちてくる自然光は作品をどんなふうに照らし、どんな影を作るのだろうか。そんなことを考えるために実験をするのです。代替品作りのための宝探しが始まりました。 彫刻科のゴミ捨て場は初めてでした。私たちが普段生活している芸学棟は、山のふもとの方にあるので、頂上近くにある彫刻棟の空気は、透明に感じました。

 

 これが今回の収穫です。



私の担当の作品に使えそうな宝物には出会えませんでした。でも、こんなかわいいおじさんに出会えましたよ。モヒカンが超キュート。



 芸学棟に戻った後も、色々な倉庫を開けてもらい、そこで集めた、たくさんの段ボールや、プチプチを使って、代替品を作り上げました。 手を動かして何かを作ること、好きだったのに最近サボっていたんです。でもこうやって、ゼミのみんなと外にくり出して、あれこれ考えて、重いものを運んで、ガムテープでぐるぐる巻きにして、 そうしているうちに、すごく幸せな気分になりました。 出来上がって、愛着が湧いた私たちの大きな代替品を見上げながら、私は今、この瞬間、学校に居場所ができた、そんな考えが浮かびました。 この人たちと一緒に何かを作り上げるのが楽しみで仕方ない。さっきからドキドキして落ち着かない心臓を、早く取り出ししまいたい程に幸せでした。もっともっと頑張りたい。良い一日でした。


多摩美術大学芸術学科3年 本島美瑠

 
 
 

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