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映画の話をしよう。ー美術好きに勧めたい3本

  • 執筆者の写真: 展覧会設計ゼミ
    展覧会設計ゼミ
  • 8月26日
  • 読了時間: 4分

こんにちは!

今月のブログを担当する家村ゼミ展3年のTです!


8月もそろそろ終わりますね。

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?


私は今月末に出演するダンス公演の練習に打ち込んだり、博物館実習に参加したりと、なかなか盛りだくさんな夏を過ごしていました!


実習でお世話になったのは、映像を中心に取り扱っている施設です。


普段当たり前のように観ている映画や映像作品も、それらを大切に保存し、守り、未来へ残してきた人たちがいるからこそ、今の私たちが観ることができるのだなと、しみじみ感じました。


多摩美で学芸員資格を取得する際は、大学内にある多摩美術大学美術館で実習を行うことも可能なのですが、今回大学の外へ飛び出してみて良かったなと思います!


とても学びの多い期間になりました^^



せっかく映像について考える機会があったので、

今回は「美術が好きな人にみてほしい映画3選」を紹介したいと思います!!!




①燃ゆる女の肖像

© 2019 Lilies Films / Hold-Up Films & Productions / Arte France Cinéma
© 2019 Lilies Films / Hold-Up Films & Productions / Arte France Cinéma

『燃ゆる女の肖像』(2019年/セリーヌ・シアマ監督)

画像出典:映画『燃ゆる女の肖像』公式サイト https://gaga.ne.jp/portrait/



有名な作品ですので、映画が好きな人はチェック済みでしょうか?


18世紀のフランスを舞台に、画家のマリアンヌと、彼女が肖像画を描くことになったエロイーズとの関係を描いた作品です。


美術好きの人におすすめしたいのは、絵画が物語の中心にあることはもちろん、「見る」という行為そのものが丁寧に描かれているところです。


女性が画家として活躍することが難しかった時代。

そして、結婚を自由に選ぶことも難しかった時代に「描く女性」と「描かれる女性」という異なる立場にいる二人が出会います。


画家がモデルを観察する視線、そしてモデルが画家を見返す視線。

二人の間で交わされる「見る/見られる」という関係が、物語が進むにつれて少しずつ変化していくところがとても印象的です。


そして、何より本当に映像が美しい~~~


自然光を生かした光や色彩、人物の配置など、一場面を切り取るだけでも絵画のように楽しめます。


ぜひ観てほしい一本です!



②HOUSE ハウス

© 1977 TOHO CO.,LTD
© 1977 TOHO CO.,LTD

『HOUSE ハウス』(1977年/大林宣彦監督)

画像出典:『HOUSE/ハウス』-尾道映画祭2018



高校時代の恩師が大林宣彦の鬼マニアでして、その影響で私も大林作品はほぼすべて鑑賞しました!


その中で、一番好きな映画がこちらの『HOUSE ハウス』。

夏休みに田舎の屋敷を訪れた少女たちが、奇妙な出来事に巻き込まれていくホラー映画です。


この映画、ちょっと調べたら分かるのですが、とにかく映像が独特すぎるんですよね。


鮮やかな色彩、明らかに作り物のセット、コラージュのような合成……。

画面の至るところにポップな遊び心が詰まっています。


映画はストーリーを追うもの、というイメージがありますが、『HOUSE ハウス』は画面そのものを見る楽しさが味わえます。


色や構図、空間の見せ方に注目している美術好きの人に、ぜひ観てほしい一本です。


ちなみに主人公の名前は「オシャレ」。

クレイジーにも程があって本当に大好きです(?)



③哀しみのベラドンナ

©虫プロダクション
©虫プロダクション

『哀しみのベラドンナ』(1973年/山本暎一監督)

画像出典:哀しみのベラドンナ│虫プロダクション株式会社



最後に紹介したいのは、こちらのアニメーション映画です。


中世ヨーロッパを舞台に、領主から理不尽な仕打ちを受けた女性ジャンヌが、悪魔との出会いをきっかけに力を手にしていく物語です。


一般的なアニメーションのように人物が常に動き続けるのではなく、水彩画のような静止画をゆっくりと映したり、一枚の絵の中をカメラが移動したりと、「絵そのものを見せる」ような表現が多く使われています。


そのため、ただ映画を観てるだけでなく、画集を一枚ずつめくっているような不思議な感覚を味わえます……!

 

繊細な線や装飾的な人物表現には、世紀末美術を思わせる雰囲気があり、そこに組み合わさるサイケデリックで鮮烈な色彩は今見ても非常~~~に斬新です。


50年以上前の映画とは到底思えないですね。


そんな美しい画面とは対照的に、物語では女性に対する暴力や抑圧が描かれています。


決して明るい作品ではありませんが、その残酷な物語と幻想的な美術表現が共存しているところも、この映画の忘れがたい魅力のひとつです。




今回は、美術が好きな方にぜひ観てほしい映画をいくつか紹介してみました!


博物館実習を通して映像について改めて考えてみると、映画は物語だけでなく、色彩や構図、光、衣装、空間など、さまざまな美術的視点からも楽しめるものだと感じました。


普段、作品を見るときのように、一つひとつの画面をじっくり見てみると、これまでとは少し違った映画の面白さに出会えるかもしれません。


今回紹介した作品の中に、気になる一本があればぜひ観てみてください!


最後まで読んでいただきありがとうございました~


 
 
 

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